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マスクを医療従事者に

株式会社 F medical equipment

NPO法人ジャパンハートの「令和2年7月豪雨」緊急救援スタッフにPCR検査を提供いたしました。

 株式会社エフメディカルエクイップメント(福島県福島市、代表取締役 小田啓太、以下F medical)は特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区、理事長 吉岡春菜、以下ジャパンハート)と連携し、九州を中心に甚大な被害をもたらしている「令和2年7月豪雨」にかかる緊急救援で県境をまたいで移動するスタッフにPCR検査を提供いたしました。


1.提携の背景
 「令和2年7月豪雨」は九州を中心に甚大な被害をもたらしました。ジャパンハートが支援に入っている熊本県八千代市避難所には近隣住民約260名の方が身を寄せています。今後長期化すると見られる避難生活に備えて医療者による日々の健康サポートが必要で、他都道府県から救援のための人員を送らなければなりません。

 一方、避難所の生活は密集を余儀なくされます。一度新型コロナウイルスが持ち込まれると対策は難しく、たとえ救援のためだとしても県境を越えて外部人員が入ることに対する不安が被災者から示される可能性がありました。
 しかしながら、被災地では負傷者の治療に重ねて、水害に伴って発生する破傷風やレジオネラなど医学的にさらに重大な感染症の危険も高まっています。そうした感染症への対策で現地の医療機関と保健所は逼迫しており、県外からのボランティアへの新型コロナウイルスのPCR検査で負荷をかけるわけにはいきません。

  F medicalは医学部教員や医師をはじめとする医学関係者が新型コロナウイルス対策のために立ち上げた企業であり、保健所等の公的医療資源とは独立したPCR検査能力と専門知識があります。

2.具体的な取組内容
 ジャパンハートによる緊急救援が新型コロナ対策という面でも自己完結して被災地に負荷がかからないようにするため、F medicalは県境をまたいで救援にいくジャパンハートのスタッフに対しPCR検査(SARS-CoV-2対象、唾液検体)を提供いたしました。

 

(認定)特定⾮営利活動法⼈ジャパンハート
 2004年、国際医療ボランティア団体として設⽴された、⽇本発祥の国際医療NGOです。「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動しており、海外では、ミャンマー・カンボジア・ラオスにおいて無償で⼦どもの診療・⼿術を実施し、その数は年間約3 万件に上ります。国内では僻地・離島への医療者派遣、⼩児がんの⼦どもとその家族の外出を医療者がサポートする「SmileSmilePROJECT」を実施しているほか、ASEAN 圏内で起こる⼤規模災害に医療⽀援チームを派遣する「国際緊急救援」事業も⾏っています。
特定⾮営利活動法⼈ジャパンハートは、2011 年11 ⽉16 ⽇より『認定NPO 法⼈』(※1)として認定されています。皆さまからの⽀援⾦が寄付⾦控除等の対象になります。具体的には、個⼈であれば所得税や相続税が、法⼈であれば法⼈税が優遇されます。


(株)F medical equipment
武漢やニューヨークの惨状を聞きつけた医師・医学部教員・医学生が、医療物資を寄付するときの送金や税関の処理のために立ち上げた会社です。日本にコロナ危機が伝播した後も、その経験を生かして医療機関にマスクを支援するクラウドファンディングをNPOと協力して立ち上げ、200万枚のマスクを日本中の医療機関に届けました。
第2波対応として、保健所等の公的医療資源に負荷をかけないよう工夫しながら、誰にでも受けられるようにPCR検査を提供しています。